「すい臓(膵臓)が悪くなる」とどうなる?

2023.02.21 (土)

 

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「すい臓(膵臓)が悪くなる」とどうなる?-"すい臓"の構造や働きを分かりやすく解説!-

 

すい臓ってどんな臓器?

すい臓」は胃の裏側あたりで、十二指腸(小腸)に抱き抱えられるようにある臓器です。

長さは約15cmほどで、重さは約70gです。

 

 

すい臓は「膵頭部」「膵体部」「膵尾部」の3部位に大きく分けることができます。

また、中には「膵管」という管があり、十二指腸までつながります。

 

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すい臓の働き

すい臓は「①膵液(すい液)の分泌」「②血糖調節ホルモンの分泌」という2つの働きをします。

それぞれもう少し詳しくみていきましょう。

働き①:膵液の分泌

膵液とは「三大栄養素(糖質・脂質・蛋白質)」の"消化酵素"を含む弱アルカリ性の液体です。

食事をすると十二指腸に分泌されて、食べたものを分解(消化)します。

 

 

ちなみに、何らかの原因(胆石やアルコールなど)によって、消化酵素がすい臓内で活性化して、自分を溶かしてしまう自己消化)ことがあります。

このようにして起こる急性の炎症を「急性膵炎」といいます。

 

 

また、食べたものが「」を通って十二指腸に流れてくるときは、強い酸性の「胃酸まみれ」になっています。

このまま小腸に流れていくと、胃酸で粘膜が傷ついてしまうので、膵液弱アルカリ性によって中和されます

 

 

このように「膵液が弱アルカリ性であること」にも意味があるんですね。

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働き②:血糖調節ホルモンの分泌

すい臓は「インスリン」「グルカゴン」「ソマトスタチン」という3つのホルモンを分泌してます。

→インスリンは、血糖値を下げるホルモン

→グルカゴンは、血糖値を上げるホルモン

→ソマトスタチンは、インスリンやグルカゴンの分泌を抑制するホルモン

 

 

血糖値を上げるホルモンは、成長ホルモンやコルチゾールなど他にもいくつかあります。

しかし、血糖値を下げるホルモンは、すい臓から分泌されるインスリンしかありません

 

 

そのため、すい臓の機能が低下して、インスリンの分泌が低下すると、血糖値を下げることができず「糖尿病」を招きます。

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すい臓が悪くなると?

すい臓が悪くなると…

→膵液の分泌が低下して「食欲不振」「体重減少」「脂肪便」など

→血糖調節ホルモンの分泌が低下して「高血糖糖尿病)」

といった症状が現れることがあります。

 

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最後に

今回は「すい臓」について解説しましたが、「すい臓」というのはとても大切な臓器なんですね。

また、「お酒の飲み過ぎ」はすい臓に悪影響を及ぼすので注意しましょう。

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